ロックバンド・King Gnu(キングヌー)が2月23日(日)23時から放送されるTBS系列のドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演します。
2019年、音楽シーンに突如現れた実力派ロックバンドは瞬く間に日本の音楽界を席巻しました。
そんな彼らを番組は2019年8月から密着しています。
フェスや全国ツアーで多忙な時期の裏側を知ることができる貴重な回になりそうですね。
今回はKing Gnuがなぜここまでブレイクすることができたのか、考察してみました。
目次
king Gnuがブレイクを果たした理由とは?
自身らの音楽を「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイルバンド」と称しているKing Gnu。
これは、メンバーそれぞれが多方向の音楽から影響を受け、そこから新しい音楽を作り上げていることを意味するそうです。
2019年のブレイクは凄まじく、YouTubeの楽曲は1億再生を突破し、紅白初出場も果たしました。
東京藝術大学出身の常田大希さんが前身となる「Srv.Vinci」を2015年に立ち上げ、メンバーチェンジを経て、現在の常田大希さん、勢喜遊さん、新井和輝さん、井口理さんの4名体制になり、2017年4月にバンド名をKing Gnuに改名。
それからわずか2年ほどで日本のトップバンドへと上り詰めた理由は何でしょうか?
実は、大ヒットの裏側には巧みなマーケティング戦略があるのです。「King Gnuブーム」を巻き起こした理由を分析します。
楽曲・メンバーの独自性が強い
King Gnuは、JPOPとブラックミュージックをかけ合わせた独自の世界観と楽曲の複雑性が魅力です。これはメンバーの高い音楽的素養によって生まれた強み。
引用:Ferret
ギターの常田さんとボーカルの井口さんは東京藝大出身と、バンドマンとしては異色の学歴を持っていることでも知られています。
井口理(いぐちさとる)さんは東京藝術大学音楽部声楽科卒、
常田大希(つねただいき)さんは東京藝術大学音楽学部器楽科チェロ専攻中退
という、なんかすっごい肩書を持っていますね!
彼らの現在の音楽スタイルには、これまでに学んできた音楽の影響が余すことなく表現されているのではないでしょうか。
圧倒的技術を誇る多彩なメンバー
King Gnuの生みの親である常田さんは、元々「Srv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)」という名前で活動し、当初は売れ線とは完全に真逆の玄人向けな音楽をしていました。
引用:Ferret
音楽理論や楽器の特性・音色、海外のトレンドを網羅したハイレベルな音楽であり、その技巧性に魅了されたメンバーが徐々に集まってきて、現メンバーが揃いました。
メンバーたちの技術と知識を総動員して「JPOPで売れる」方向へ舵を切り、King Gnuに改名。つまり、King Gnuは「突如として売れたロックバンド」ではなく「戦略的に売れたエリートバンド」なのです。
声楽科出身のボーカル・井口さんはロックではなくクラシックやオペラのような発声で抜群の歌唱力を誇り、最大のヒット曲「白日」では出だしの高音で聞き手を瞬時に惹きつけます。
一般的な日本のロックとは違う歌い方で新鮮なインパクトがあり、耳に残ります。
どんだけ才能があっても、万人受けしないことには、中々注目されませんもんね。
なんの仕事にしても生き残るためには、売れないと仕事としてやっていけないので、バンドを存続させるために綿密な計画のもと、売れるための活動を意識したのでしょうね。
また、常田さんの音楽理論や吐出したセンスに共感した、勢喜さん、新井さん、井口さんが、それぞれの知識や経験を掛け合わせることにより、斬新でハイクオリティな音楽を生み出せることができたのでしょうね!
計画的な戦略と、個々のスキルの調合が最速で売れた要因なのでしょうね!
ストリーミングの特性を踏まえた戦略
ストリーミングサービスが普及し、ここ数年で多数のアーティストが利用するようになりました。ミソは週の売り上げしかチャートに影響しないCDやダウンロードと違って、ストリーミングは「再生回数」が評価基準になること。
引用:Ferret
そして、配信のタイミングとスピードも戦略的です。2017年4月にKing Gnuへ改名してすぐに「Tokyo Rendez-Vous」のPVを公開し、その後も数か月ごとにPVやアルバムを発表。
次々に新しい話題を提供して注目を集め、2017年末には認知度を高めていました。メジャーデビューしてからも、基本的にはリリースを3ヶ月以内に繰り返していて、ストリーミング時代の回転の速さに適応しています。
ポイントは、若手映像集団「PERIMETRON」が手掛けるPVのクオリティがとても高いこと。いくらスピードが速くても、質が悪ければ評価されません。
スピードを保ちながら、楽曲・PVともクオリティを保っている点がKing Gnuの強みです。
今や、ユーチューブなどの動画投稿サイトの再生回数を稼ぐことは、かなりのステータスとなり、素人の動画でも再生回数を集めればメディアに取り上げられるなど、注目を集め一躍時の人となることも可能になった現代。
king Gnuも、こういった媒体をフル活用して注目を浴びるチャンスをものにすることができたのでしょうね!
king Gnuの音楽にダサイ映像はつけたくなかったと答える常田さんは、
「ならばかっこいい映像を自分らで作っちゃえばいいじゃん!」
と単純ですが、爽快な発想で映像制作にも取り組みました。
そうして常田さんが立ち上げた集団が「PERIMETRON」(ペリメトロン)です。
PERIMETRONが作り出したking GnuのMVを皆さんはご覧になったことはありますか?
彼らの手掛けた映像は、どこか退廃的な匂いを醸し出しながらも、それがとてもアーティスティックな表現になっていてめちゃくちゃカッコいいです!
思わず観ハマるような映像は必見です!
マスメディアへ露出して知名度を獲得
ロックバンドが避けがちなマスメディアの露出を積極的に行ったことも追い風になりました。
引用:Ferret
ミュージックステーションなどの音楽番組に出る、タイアップの話が来たら断らずに寄せた曲を作る、ラジオやCMに出る、プロモーションを行う、そして紅白にも出場……売れる取り組みを多数行ったことで、知名度はうなぎのぼりに。
合理的かつ戦略的な行動により、音楽通以外の人々も知るバンドになりました。
ラジオやテレビ番組のタイアップでは毎週音楽が流されますから、定期的にたくさんの視聴者へ自分たちの音楽を届けられます。
ミュージックステーションではボーカル・井口さんが変顔を見せたり階段を駆け下りたりと独特のパフォーマンスを見せ、ツイッターでトレンドワードに入るほどの反響がありました。
こうした大舞台での振り切った露出が、さらなる話題創出に貢献したのです。
ロックバンドといえば、私の勝手なイメージですがGRAYやラルクといったビジュアル系バンドを思い出します(このチョイスで年代がわかりますねww)
多くを語らず、変顔なんて以ての外で、かっこいいオーラが全面に出ているイメージですが、
井口さんは、真面目にやってるのかウケを狙っているのかわかりませんが、芸人になれそうなほどの変顔や奇抜なパフォーマンスを見せてくれて、飾ることのないその表現が視聴者の心を掴んでいるのかもしれませんね(^^)!
SNSの活用
King GnuはSNSもうまく活用しています。ツイッターはボーカル・井口さんが下ネタやダジャレを発信したり、ジャスティン・ビーバーからローマ法王に至るまで面識のない著名人のアカウントにダジャレやミュージックビデオなどのリプライを送ったりと、強烈なキャラクターにより公式アカウント以上のフォロワーを持っており、グループ全体で高い情報発信力を有しています。
引用:Ferret
音楽関係者からの評価も高く、SNSで紹介されることも珍しくありません。こうした関係者によるシェアがさらなるファン獲得につながっていると言えるでしょう。
井口さんのツイッターを見ましたが、自虐的なネタや、下ネタもたくさんつぶやいておられ、飾らないありのままの井口さんを見れてなんか好感持てましたww
ちなみにツイッターのプロフィールのコメントは「酒池肉林という言葉が好きでよく太ります」だそうですww
「スマホを落としただけなのに」最新作の主題歌どろんにも注目!
2月21日(金)にいよいよ公開される千葉雄大さん主演の映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の主題歌をking Gnuが歌うことも注目されていますよね!
また「どろん」はking Gnuにとって初の映画の主題歌となります。
歌も映画も是非大ヒットしてほしいですね!
King Gnuブレイクの裏側には巧みな戦略があったのまとめ
King Gnuは、その独自性と圧倒的な技術を誇るメンバーを揃え、マスメディアへの露出を積極的に行い、自分たちからテーマに寄せていくその姿勢は業界関係者からも重宝さる存在となったのではないでしょうか。
また、ユーチューブやSNSなども積極的かつ戦略的に活用することにより、世の中の人々に受け入れられるためのマーケティング活動を打ち出し成功へと昇りつめたのでしょう。
2月23日(日)23時放送の「情熱大陸」では彼らの素顔も見られるかもしれないので見逃せませんね!